『お風呂掃除』って大変ですよね?
もちろん、手を抜けば簡単に済ませることもできますが、次第に汚れが目立ってきます。
カビが発生したり、水垢がこびりついてしまったりすると、さらに掃除が大変になってしまいます。
では、そうならないようにするには、どうすれば良いと思いますか?
正解は、お風呂を毎日掃除することです。
とはいえ、仕事や子育てなどがあり、なかなか難しいのが現実です。
そこで、汚れに合わせて掃除方法を変えてみましょう。
ゴシゴシこすったりしなくても、洗剤をうまく使い分けることで、効率良く汚れを落とすことができます。
【簡単なお風呂掃除】+【一部だけ重点的に掃除する】を繰り返していけば、大変な思いをすることなく、きれいな浴室をキープできます。
誰でもできる簡単な方法なので、覚えたらすぐに実践できます。
この記事では、【汚れの種類に合わせたお風呂掃除の方法】について解説しています。
お風呂の汚れの種類
まずは、お風呂の汚れについて解説していきます。
お風呂の汚れは、主に4つに分けることができます。
- カビ
- 水垢
- ピンクのぬめり
- 皮脂汚れ
これらを同じ方法で掃除しようとすると、なかなか落とすことができません。
ですから、汚れの種類に合わせた方法で、掃除をする必要があります。
それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
カビ
お風呂の壁や床、タイルの目地、天井などに発生します。
カビは、3つの条件が揃うと発生しやすくなります。
- 温度(20~30度)
- 湿度(60%以上)
- 汚れ(皮脂汚れ、石鹸カスなど)
つまり、お風呂はカビが発生しやすい場所と言えます。
水垢
水道水には、カルシウムやマグネシウムなどが含まれています。
浴室の水滴が乾く時に、それらの成分が固まってしまいます。
ざらざらしていて、白く濁った硬い汚れです。水垢は『アルカリ性』です。
ピンクぬめり
お風呂で見かける『ピンクの汚れ』の正体は、『ロドトルラ』という菌です。発生する条件はカビと同じですが、繁殖するスピードが早いという特徴があります。
皮脂汚れ
『皮脂』とは、肌の表面を保護している脂のことです。
肌の表面に付いている古い角質(垢:あか)が剥がれて、汚れとして残ります。
主に、浴槽や床、排水口に付着します。皮脂汚れは『酸性』です。
お風呂掃除の際に準備するもの
次に、お風呂掃除のために必要な道具について解説します。
基本的には以下の通りです。
- 浴槽用スポンジ
- お風呂用ブラシ
- ハブラシ
- ゴム手袋
- 中性洗剤
- クエン酸
- 重曹
- カビ取り剤
しつこい汚れを落とすためには、さらに道具を追加します。
それらの道具については、この後説明する掃除方法の中でご紹介します。
洗剤を選ぶ際の注意
お風呂掃除の重要なポイントは、『洗剤選び』です。なぜなら、汚れの種類に合わせて洗剤を選ぶことで、効率良くきれいにすることができるからです。
まずは、洗剤を4つの種類に分けます。
- 中性洗剤
- クエン酸(酸性)
- 重曹(アルカリ性)
- カビ取り剤(塩素系漂白剤)
汚れが少ない時は、【中性洗剤】で洗うだけで良いでしょう。中性洗剤では落ちない場合に、クエン酸や重曹を使います。
汚れとは逆の性質を持つ洗剤を使うと、効果が高いです。
- 酸性の汚れ→アルカリ性の洗剤
- アルカリ性の汚れ→酸性の洗剤
ただし、『性質が強い洗剤を使うほど汚れが落ちやすいわけではない』ので、お風呂掃除に使うなら安全で値段が安いクエン酸や重曹が良いでしょう。
また、強い洗剤を使い過ぎると浴槽などを傷める可能性があるため、まずは使い方を工夫してみるのがおすすめです。
重曹と水を【3:1】の割合で混ぜてペースト状にします。
汚れに塗っても垂れてこないように、固さを調節しましょう。
スプレーボトルにクエン酸と水を【小さじ1杯:200ml】で混ぜ合わせれば完成です。
汚れの種類や場所に合わせて、使い分けましょう。
どの洗剤を使った場合も、必ずしっかり洗い流すことが重要です。
掃除の手順
ここからは、お風呂掃除の手順について解説していきます。浴室の場所によって、付着しやすい汚れの種類は変わります。
そのため、場所に合わせて洗剤を選んで掃除をしましょう。一度に全ての洗剤を使い分けて掃除をすると大変なので、順番を決めておくと軽い気持ちで始めることができます。
それでは、浴室の場所ごとに見ていきましょう。
浴槽の掃除
浴槽は『皮脂汚れ』が多いと考えられます。
皮脂汚れは酸性ですから、洗剤にはアルカリ性の重曹を使いましょう。
浴槽用スポンジに重曹を付けてこすります。汚れが気になるようなら、重曹ペーストを塗って20分程度おいてからスポンジでこすって落とすと良いでしょう。
また、あまり汚れていないようなら、中性洗剤で十分です。
イスやフタ・洗面器などの掃除
浴室内で使う道具は、『水垢』や『石鹸カス』の汚れが多いです。
特に『石鹸カス』は厄介で、酸性にもアルカリ性にもなってしまいます。
そこで、3つの方法をご紹介します。
①全部まとめて重曹で洗う方法
お風呂の残り湯に重曹を1カップ程度入れて混ぜ、イスや洗面器などを全部入れてしまいましょう。
翌朝になったら残り湯を捨てて、洗い流してください。
汚れが残っていたら、スポンジなどでこすって落としてください。
②クエン酸を使う方法
水垢はアルカリ性なので、洗剤には酸性のクエン酸を使います。クエン酸スプレーを吹きかけて、スポンジでこすってみましょう。
しつこい汚れには、キッチンペーパーの上からスプレーをして、しばらく放置してください。
30分~1時間ほど経ったら、洗い流してみましょう。
汚れが残っていたら、スポンジなどでこすって落としてください。もし、この方法でも汚れが落ちないようなら、次の方法しかありません。
③削り落とす
スクレイパー(薄いヘラ状の器具)を使って、削り落とします。
ただし、本体を傷付けてしまう可能性があるので、問題が無ければ試してみましょう。スクレイパーには金属やプラスチックなどの種類があるので、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
なかなか大変な作業になってしまうので、ものによっては買い替えた方が良いかもしれません。
天井・床・壁の掃除
普段の床や壁の掃除は、中性洗剤を使いましょう。
ただし、浴室内には『カビ』が発生することがあります。カビに対してはカビ取り剤を使いましょう。
絶対に酸性の洗剤と混ざらないようにするため、お風呂掃除とカビ取りは別の日にすることをおすすめします。
カビ取り剤にはスプレータイプとジェルタイプがあります。
・スプレータイプ
一般的に多く使われているタイプで、広い範囲でも使うことができます。スプレーした後は垂れてくるので、天井には使わないようにしましょう。
壁に使う場合は、キッチンペーパーを当ててスプレーをすると、垂れないので効果的です。
うまく貼り付けられない場合は、その上からラップを使って固定すると良いでしょう。
・ジェルタイプ
狭い範囲であれば、ジェルのカビ取り剤を使いましょう。
浴室のドアやタイルの目地など、カビが発生した場所をピンポイントで漂白できます。
天井にカビが発生した場合は、早めに掃除することをおすすめします。
なぜなら、カビが天井にあると上から胞子を撒くので、浴室全体に繁殖しやすいからです。
天井は、アルコールを含ませた布やシートで拭きましょう。届かない場合は、床掃除用のモップの先に、アルコールシートを取り付けて使いましょう。
アルコールには除菌効果もあるので、カビの発生を抑えることができます。
鏡・蛇口の掃除
鏡や蛇口には『水垢』が付くことが多いです。
水垢はアルカリ性なので、酸性の【クエン酸】を使って掃除をします。
軽い汚れは【クエン酸スプレー】をかけてスポンジでこすります。しつこい汚れには、キッチンペーパーを当ててスプレーをしてから、しばらく放置します。
1時間ほど経ったら洗い流してみましょう。汚れが残っていたら、スポンジなどでこすって落としてください。
排水口の掃除
排水口は水が流れていく場所なので、『髪の毛』や『皮脂』、『石鹸カス』などが溜まってしまいます。そのままにしておくと水が流れにくくなり、嫌な臭いもしてきます。
排水口が汚れてきたら、次の順番で掃除をしましょう。
- ゴム手袋をして、排水口の表面のゴミなどを取る
- カビ取りスプレーを排水口にかける
- 20分ほど経ったら、洗い流す
- 細かい汚れはハブラシなどできれいに落とす
カビ取りスプレー(塩素系漂白剤)を使うので、酸性の洗剤と混ざらないように注意しましょう。
以上、お風呂掃除についての解説でした。
浴室に気になる汚れがあれば、ぜひ試してみてください。
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