「使わなくなったものを処分する方法がわからない…」と悩んでいませんか?
生活していると次第にものが増えていきます。反対に必要無くなったり、壊れたりすることもあります。
これが大きいものだったり、溜まってしまい数が多かったりすると、自分で処分するのは大変ですよね。
もちろん、『自治体』に粗大ごみとして捨てることはできます。
しかしこの場合は、自分で手続きや運搬などをしなくてはいけません。
また、粗大ごみとして出せない電化製品もあり、日時やルールも決まっています。
「自分で運ぶのは無理…」という方は、『不用品回収業者』に依頼する方法もあります。
不用品回収業者であれば、手続きも簡単で自分で運ぶ必要もありません。
この記事では、自分で粗大ごみを処分する方法と不用品回収業者にまかせた場合の違いについて解説しています。
不用品回収業者とは
不用品回収業者とは、使わなくなったものをまとめて回収してくれる業者のことです。数人で依頼者の自宅に伺い、不用品を軽トラックなどに載せて運び出します。
不用品の量に合わせて人数やトラックの大きさは変わります。自治体に粗大ごみとして出す場合に比べて、人件費や運送費などがかかるため費用は高くなります。
しかし、重いものを運ばなくて良いので助かります。注意点は『信頼できる業者』に依頼しないと、トラブルになってしまう可能性があることです。
粗大ごみ処分とは
粗大ごみを処分する方法は、各自治体ごとに少し違います。
ここでは、東京23区で一番人口の多い『世田谷区』を例に解説していきます。
『粗大ごみ』とは、一辺の長さが30cmを超えるもので、解体しても手数料は変わりません。
粗大ごみを処分する方法は、「収集してもらう方法」と「自分で持ち込む方法」に分かれます。
まずは、共通のルールから確認していきましょう。
【共通のルール】
インターネットから申し込む場合は、1回10個までとなります。
家庭から出た粗大ごみが対象です。
リサイクル家電は対象外になります。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫(冷凍庫)
- 洗濯機
- 衣類乾燥機
【リサイクル家電の処分方法】
- 買い替える場合:お店に相談
- 引き取りを希望する場合:家電リサイクル受付センター
- 持ち込みの場合:家電リサイクル券センター
【パソコンの処分方法】
- メーカーで回収してもらう場合:一般社団法人パソコン3R推進協会
- 宅配業者に回収してもらう場合:リネットジャパンリサイクル株式会社
【粗大ごみの対象外】
- ピアノ
- 消火器
- 耐火金庫
- バッテリー
- タイヤ
などは、販売店やメーカーに問い合わせてください。
以上が共通のルールになります。
ここからは、『収集』と『持ち込み』に分けて順番に解説していきます。
収集してもらう方法(世田谷区の場合)
①粗大ごみ受付センターに申し込む
- 収集日の2日前の午前6時59分が締め切り
- 電話:03-5715-1133
- 月曜日~土曜日 午前8時~午後9時まで
(電話をする前に、収納家具は最長辺とその次に長い辺を測っておくこと)
②『有料粗大ごみ処理券』を購入する
スーパーやコンビニなどで購入できます。
③収集日の午前8時までに『有料粗大ごみ処理券』を貼って出す
収集日、処理手数料、シールの種類・枚数などは粗大ごみ受付センターから案内されます。
自分で持ち込む方法(世田谷区の場合)
①粗大ごみ受付センターに申し込む
※1世帯あたり1日1回までになります。
- 当日の午前6時59分が締め切り
- 電話:03-5715-1133
- 月曜日~土曜日 午前8時~午後9時まで
②『有料粗大ごみ処理券』を購入する
持ち込みの場合は、手数料が半額になります。
持込日、処理手数料、シールの種類・枚数などは粗大ごみ受付センターから案内されます。
③指定日(土曜か日曜)に『有料粗大ごみ処理券』を貼って出す
時間:午前9時〜12時/午後1時〜3時30分
場所:船橋粗大ごみ中継所(東京都世田谷区船橋7丁目21番15号 )
- 受付番号
- 名前
- 持ち込み日
を有料粗大ごみ処理券に記入して貼ります。
当日は『本人確認ができるもの』が必要です。
自分で粗大ごみを運んできて、指定場所に下ろさないといけません。
不用品回収業者と粗大ごみ処分の比較
不用品回収業者にまかせる場合と、自分で粗大ごみを出す場合の大きな違いは2つあります。
- 自分でする作業
- 処分するための費用
この2つのポイントは、自分である程度『調整する』ことも可能です。
ここからは、それぞれの違いについて比較しながら、自分でできる工夫についても解説していきます。
手間の比較
まずは、『粗大ごみを運ぶ』ために必要な作業について見ていきましょう。
- 大きな家具を部屋から出すために解体する
- 重いものは数人で持ち上げる
- トラックに載せる
これらの作業は、不用品回収業者にまかせることができます。
自分で粗大ごみとして処分する場合は、上記の他に必要な作業があります。
- ごみの種類と出し方を確認
- 粗大ごみの申し込み
- 粗大ごみ以外の申し込み
- 有料粗大ごみ処理券の購入
- 指定の場所へ運ぶ
また、自治体によっては、粗大ごみの処分に時間がかかる場合があります。
急いでいる場合は間に合わないこともあるため、早めに申し込みましょう。
費用面の比較
次に、処分に必要な費用について見ていきます。できるだけ費用をかけずに済ませたい場合は、自治体に粗大ごみを持ち込んで処分する方法になります。
単純に金額を比較すると、不用品回収業者に依頼した場合は約2倍の料金がかかると思ってください。なぜなら、人件費や運送費が上乗せされるからです。
ただし、不用品回収業者にもさまざまなサービスがあり、料金の計算方法もいくつか種類があります。
- 基本料金+単品ごとに加算
- トラックに積み放題で定額制
- トラックに乗せた割合によって決まる
どれを選べば良いかは、不用品の量や種類によって変わるため、複数の業者で比べてみると良いでしょう。
こんな人には不用品回収業者がおすすめ
「片付けをしたいけど自分で作業ができない…」という方は、不用品回収業者がおすすめです。
- 女性
- 高齢者
- 仕事が忙しい
など、作業ができない理由はたくさんあると思います。
特に、家具や電化製品などは重いため、無理してケガをする可能性もあります。
また、慣れない作業で壁や廊下を傷付けてしまうかもしれません。
不用品回収業者にまかせると、きちんと養生(傷付けないようにカバーする)してくれるので安心です。
その時に心配なのが回収料金ですが、不用品回収業者の作業を減らすことで料金を下げることも可能です。
トラブルを避けるためにも、作業内容や料金をしっかり確認しておきましょう。
こんな人には粗大ごみ処分がおすすめ
自分で粗大ごみの情報を調べて準備できる方は、自治体に出した方が費用がかからないのでおすすめです。
- 運ぶことが可能な大きさや重さの粗大ごみ
- 数人で作業できる
- ごみを捨てる場所が近い
- できるだけ費用を抑えたい
- 急いで処分しなくても良い
などの場合は、自分で処分することもできます。
一度に済ませる必要も無いので、時間に余裕のある時に申し込んでおきましょう。
指定の場所に持ち込むのが大変な場合は、自治体に収集してもらうこともできるので遠くに運ぶ必要はありません。
どちらもメリット・デメリットがありますので、自分に合った方法で粗大ごみを処分しましょう。