もうエアコン掃除に悩まない!自分でできる掃除方法を徹底解説

最後にエアコンの掃除をしたのはいつですか?
エアコンが活躍するのは『夏』ですが、最近は『冬』に暖房として使うことも多いです。

その理由は、暖房器具の中でエアコンが一番『省エネ』だからです。
エアコンには『ヒートポンプ』という仕組みが使われています。

空気を圧縮することで熱を作り出すため効率が良く、電力の消費を抑えることができます。そのため、長時間エアコンを使っている家庭も多いことでしょう。

エアコンは部屋の空気を循環させているので、細かいホコリなども一緒に集めてしまいます。定期的に掃除をしないと、集まったホコリが原因でさまざまなトラブルが起こります。

ワッジュ
もし、エアコンの掃除をした時期を思い出せないようなら、できるだけ早めに済ませてしまいましょう。

意外と簡単ですから、まずはエアコンの掃除方法を確認してみてください。
この記事では、簡単なエアコンの掃除方法について解説しています。

もくじ

そもそもエアコンの掃除を行うメリットとは

エアコン
まずは、エアコンの掃除が必要な理由について解説します。
その理由を知ることで、あなたも「すぐ掃除しよう!」と思うはずです。

エアコンは部屋の空気を吸い込んで、内部の熱交換器で空気の温度を変えてから、再び部屋へと送り出します。

夏なら冷たい空気を出し、冬なら暖かい空気を出すことができます。
つまり、同じ空気を部屋の中で循環させているということです。

もし、『エアコンの内部が汚れていた』とするとどうでしょう?
内部を通った時に汚れてしまった空気が、部屋の中へ送られてしまいます。

ワッジュ
久しぶりにエアコンのスイッチを入れた時に『嫌な臭い』がしたことはありませんか?

おそらく、エアコン内部の『カビ』の臭いだと思われます。

「気になるのは最初だけだから…」と簡単に考えていませんか?
ここからは、エアコンの掃除をした方が良い理由を、具体的に説明していきます。

健康を守ることができる

エアコンを使ったら『せき』や『くしゃみ』が出ることがありますよね。
もしかすると、エアコン内部のカビが原因でアレルギー症状が出ているのかもしれません。

特に、免疫力の弱い子供や高齢者、呼吸器疾患をお持ちの方などは注意しましょう。

実は、エアコンの『冷房運転』はカビが発生しやすい条件が揃っています。

冷房を使うと、部屋の暖かい空気がエアコン内部で冷やされるため、結露が起き水分が残ってしまいます。

  • 湿度
  • 夏の気温
  • ホコリや汚れ

この3つが揃うと、カビが発生する可能性が高くなります。

放っておくとカビは繁殖していくので、その時の胞子などがエアコンの内部から部屋に送り出されてしまいます。そこで、定期的に掃除をしてホコリを取り除くことで、カビの発生を抑えましょう。

一部のエアコンでは冷房の後に内部を乾燥させるため、しばらく『送風運転』をする種類もあります。カビの発生を防止する効果があり、おすすめの機能です。

電気代の節約になる

エアコンは部屋の空気を循環させると説明しました。

空気を取り込む場所は上部にあり、フィルターを通してホコリが入らないように工夫してあります。そのフィルターにホコリが溜まると空気を吸い込みづらくなり、余計なエネルギーを使うので効率が悪くなります。

また、逆に空気を送り出すエアコン下部や、その付近にホコリが溜まると風量が弱まることもあります。

風量が弱まると、設定した室温になるまでの時間が長くなってしまいます。つまり、「省エネだから…」とメンテナンスをしないでいると、余計な電気代がかかるということです。

以上のことから、定期的にエアコンの掃除をすることをおすすめします。

掃除をするべき部分

掃除用品
次に、エアコン掃除について解説していきます。
エアコンは精密機器のため、あまり分解することができません。

ですから、自分で掃除ができる範囲は少ないです。たとえ汚れが見えたとしても、無理に部品を外さないでください。

ワッジュ
メンテナンスの詳細については、説明書などで確認するようにしましょう。

ちなみに、これから解説する掃除の手順は、多くのエアコンに対応している方法です。
それでは、自分で掃除ができる部分を順番に見ていきましょう。

フィルター

エアコンの上部より取り入れた空気から、『ホコリを取り除いてくれる』部品です。前面パネルを開けると、内部を覆うように大きく被せてあります。そのため、一番汚れる部分とも言えます。

エアコンの効率が下がらないようにするためには、常にきれいにしておくのが理想です。フィルターは細かい網目状になっていて、簡単に取り外すことができます。

掃除方法も簡単で、基本的に掃除機で吸い取れば良いだけです。

ワッジュ
できれば、週1回掃除をしておくときれいな状態を保つことができます。

ルーバー

エアコン下部の、『風向きを変えてくれる』部品です。エアコンの吹き出し口とも呼ばれ、さまざまな角度に動かして使うことができます。

ルーバーを開いて覗き込むと、内部の汚れが見えるかもしれません。

空気の通り道なので、ホコリも溜まってしまいます。

ワッジュ
3ヶ月に1回は掃除をすると良いでしょう。

カバー

エアコンの前面を覆っているパネルのことです。カバーの左右にくぼみがあり、指をかけて引くと開けることができます。

多くのエアコンは、上まで開いた所で固定されるようになっています。意外と薄くできているので、カバーを開ける時は気を付けましょう。

ワッジュ
ルーバーと一緒に、3ヶ月に1回掃除をすると良いでしょう。

エアコン掃除の手順

エアコン開ける
では、実際の掃除方法について見ていきましょう。
まずは、掃除をするために必要な道具を確認します。

【必要なもの】

  • 踏み台、または脚立
  • 新聞紙
  • 掃除機
  • お掃除棒 (※割り箸にウェットシートなどを巻いて、輪ゴムで留めたもの)
  • ハンディモップ
  • バケツ、または洗面器
  • 中性洗剤
  • ハブラシ
  • ゴム手袋

それでは、エアコンの掃除方法を順番に解説していきます。

①床をビニールや新聞紙で覆い、足場を作る

まず、エアコンの下の床にビニールや新聞紙を敷きます。

掃除をしているとごみやホコリが落ちたり、洗剤が垂れたりして床が汚れてしまうからです。また、エアコンは高い位置にあるため、『脚立』や『踏み台』を使って掃除をします。

低い位置からだと、奥まで手が届かないため作業がしづらく、掃除が不十分になってしまいます。

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作業しやすいように、できるだけ安定したものを用意しましょう。

②コンセントを抜く

エアコンの掃除をする前には、必ずコンセントから電源プラグを抜いておきます。掃除中の『感電』や『誤作動』を防ぐため、とても重要なので忘れないでください。

エアコンに繋がるコンセントが無い場合は、対応しているブレーカーをOFFにしておきましょう。

これで、掃除をする準備ができました。

③カバーを取り外す

まず始めに、エアコンの外側に付いている汚れやホコリを、ハンディモップなどで拭き取ります。

特に、空気を取り込むエアコンの上部にホコリが多いです。次に、カバー(前面パネル)を開けます。

可能であれば外しますが、開けたまま固定して掃除することは可能です。機種によって違うので、不安であれば説明書で確認しましょう。

④フィルターを外す前に直接掃除機をかける

カバーを開けると、入ってきた空気からホコリを取り除く『フィルター』があります。

フィルターを外す前に、掃除機で表面や周りのホコリを吸い取ってください。

⑤フィルターを外す

フィルターは簡単に外すことができます。引っ掛かっている部分を少し持ち上げ、手前に引くと取り外せます。わからない時は説明書で確認しましょう。

⑥ルーバーを外す

ルーバーも可能なら外しますが、外さない場合は『お掃除棒』を使ってホコリや汚れを落とします。お掃除棒は、キッチンペーパーや使い古した布巾などでも作ることができ、少し湿らせてから拭くと汚れが落ちやすいです。

ただし、奥まで押し込むと破れることもあるため、無理をしないように気を付けましょう。

⑦洗剤液を作る

もし、汚れが落ちにくい場合は『中性洗剤』を使います。
バケツなどに水を溜めて、中性洗剤を数滴垂らします。

ワッジュ
手荒れを防ぐために、『ゴム手袋』をしましょう。

⑧カバーとルーバーを洗剤液で洗う

汚れているカバーやルーバーを外して洗剤液で洗いましょう。細かい所の汚れは、ハブラシなどを使うと良く落ちます。

ただし、洗剤を使った場合はしっかり洗い流してください。
洗い終わった後は、水分を拭き取りましょう。

⑨外したフィルターの表側から掃除機をかける

フィルターを外したら、残っているホコリを掃除機で吸い取りましょう。基本的に、フィルターの表面にホコリが付いています。

そのため、裏面から掃除機をかけると目詰まりの原因になりますので、順番に気を付けてください。

⑩フィルターを裏面から水洗い

フィルターの汚れが気になる場合は、シャワーを使って洗うこともできます。裏側からシャワーを当てると、ホコリなどが目詰まりしにくいのでおすすめです。

また、フィルターは細かい網目状になっているので、あまり力を入れずに拭くようにしましょう。

⑪すべてのパーツをしっかりと乾かす

エアコンのパーツを水洗いした場合は、残った水分を完全に乾かしてください。水分が残っていると故障の原因になったり、カビが発生する可能性があります。

新聞紙の上に置いて、1時間ほど自然乾燥させると良いでしょう。

⑫外したパーツを元に戻す

エアコンのパーツが完全に乾いたら、外した時の反対の手順で取り付けましょう。全て取り付けた後は、30分ほど『送風』で運転しておくことで、確実に乾かすことができます。

【自分でエアコン掃除をする方法】は以上になります。

ワッジュ
エアコン内部の汚れを落としたい場合は、専門業者にクリーニングを依頼しましょう。

エアコン掃除をする時の注意点

エアコンフィルター

★力を入れすぎて部品を壊さない
エアコンはプラスチックの部分も多く、形も複雑なため無理をすると壊れてしまいます。
他にも細い金属の部分などがあり、曲げたり折ったりしないように気を付けましょう。

★電装部品に水や洗剤などをかけない
電装部分に液体がかかると、エアコンが故障する可能性があります。
心配な方は、掃除をする前に説明書で場所を確認しておくと良いでしょう。

★エアコン洗浄スプレーは使わない
エアコン専用の洗浄スプレーを使うと、内部の汚れを落とすことはできます。しかし、落ちた汚れを完全に洗い流さないといけません。

なぜなら、残った汚れからカビが繁殖してしまうからです。

エアコン掃除のプロなら、高圧洗浄機を使い汚れをしっかりと洗い流してくれますが、素人には無理でしょう。ですから、今回は『エアコン洗浄スプレー』は使いません。

上記に挙げた注意点を踏まえながら、しっかりエアコンの掃除をしてみたくださいね。

壊れて動かなくなってしまったエアコンの処分方法はこちらで詳しく解説しています!

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